二次加工とは、素材を一次加工で基本的な形状に加工した後、さらに精度や機能、外観などを向上させるために行う加工工程のことです。以下に代表的な二次加工の種類とその特徴を紹介します。
- 切削加工
- 一次加工で得られた部品の表面を削って、高精度の寸法と表面粗さを得る加工方法です。旋盤、フライス盤、ボール盤などの工作機械を使います。例えば、軸の外径を正確にする場合や、部品の平面を滑らかにする場合に用いられます。
- 研磨加工
- 切削加工後の表面をさらに滑らかにし、光沢を出す加工です。バフ研磨、サンドペーパー研磨、ホイール研磨などの方法があります。主に外観向上と摩擦抵抗低減、耐食性向上などを目的とします。自動車のバンパーや家電製品の外装部品などによく用いられます。
- プラスチックの二次加工
- 熱成形:加熱して軟化させたプラスチックシートや成形品を型に当てて、所望の形状に成形する方法です。ブロー成形、真空成形などがあります。容器、自動車のインストルメントパネルなどの製造に用いられます。
- 印刷とラベル貼付け:プラスチック製品の表面に文字、図形、デザインなどを印刷したり、ラベルを貼付けたりして、製品の識別性やデザイン性を高めます。日用品の容器、電子機器の筐体などに広く行われています。
- 金属の二次加工
- メッキ:金属製品の表面に他の金属をコーティングする加工で、耐食性、装飾性、導電性などを向上させます。ニッケルメッキ、クロムメッキ、銅メッキなどがあります。自動車部品、電気機器の部品などに多用されます。
- 溶接:二つ以上の金属部品を接合する加工方法です。アーク溶接、レーザー溶接、抵抗溶接などがあります。機械部品の組み立て、構造物の製造などに不可欠な加工です。